2022年5月7日_インド入国・日本帰国情報について

【観光】インド入国・日本帰国情報について

 

皆様、お久しぶりです!RIです!

2022年のGWにインドに8日間滞在して参りました!

   


入国・帰国でとっても神経をすり減らしたので、何かのお役に立てれば、、、と思い、インドの入国や日本帰国に関する必要な書類やプロセスについてまとめてみました。


※こちらの情報は、2022年5月7日現在の実体験に基づく情報です。最新の情報は必ず確認してください。


☆インド渡航・入国について☆

2月10日更新・Ministry of Health and Family Welfare,Government of India

https://www.mohfw.gov.in/pdf/GuidelinesforInternationalarrivalsupdatedon10thFebruary2022.pdf

 

インド入国時に必要なもの

①VISA・ETA(E-visa Tourist)

→はじめての方は搭乗券が必要。

Air Suvidhaの申請・コピー

・搭乗券の情報

・72時間以内のPCR 陰性証明書(@木下グループ)

・ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート・1週間かかるので余裕を持って市区町村に申請。)

 

インド渡航PCRについて(72時間以内)

木下グループでの証明書でOK。都道府県による″無料″の検査も可。検査後、21時間後に結果が届き、AirSuvidhaに提出+マレーシア航空でのカウンターでも、問題なく通過しました。


Air Suvidhaについて

インド入国前に提出必須なもの。航空券やパスポートの情報に加え、ワクチンパスポート・PCR陰性証明書(サイズ1MB以下)で提出する。申請が終わったら、紙で印刷しておく!(空港のカウンターではチェックされましたが、入国審査では求められませんでした。)

 

www.newdelhiairport.in


観光VISAについて

現時点(2022年5月7日)では、Arrival visaはまだ復活をしていないので、オンラインで事前に申請が必須。


3月15日付けで有効期限が復活された5年間の観光e-visa(2020年1月発行・Multiple)で無事に入国しました!

ただ入国審査の際、一度別カウンターに移されました。e-visaは、復活されているはずなので、確認してほしいと懇願しました。


それから以下の内容を読んでいただき、「職業、目的、インド渡航は何回目か。」等の事情聴取されましたが、無事に入国許可となりました。

 

E-visa復活について

→Bureau of Immigration Ministry of Home Affairs

Restoration of Tourist/e-Tourist Visa for Foreign Tourist


👉今回初めて(有効期限切れも含む)申請される方は、下記から申請をしてください。


・E-visa申請先

→Government of India |インド政府

e-Visa


【VISA申請における注意点】

・入力項目が多いのと、プロセスに時間がかかるので早めに申請をしておくのがベター。

・詐欺サイトがあるので気をつけてください。実は私、途中まで入力してしまったので、怒涛のメールが届いています笑

・Arrival visaの発行は現時点でも不可。

 

※補足※インド国内の州移動について

私のいた陸路・空路ともに規制は特にありませんでした。

以下、旅程を載せておきますね。

8日間で、カルナータカ州・バンガロール→(飛行機移動)ケララ州・コーチン&アレッピー→(電車・Cab移動)タミルナドゥ州・カニャークマリ→(電車移動)ケララ州・トリヴァンドラム→(飛行機移動)カルナータカ州・バンガロールに移動。


☆日本・帰国について☆

5月7日現在、72時間以内のPCR陰性証明書が必要です。入国拒否を防ぐため、ファーストトラックの利用をオススメします。また、帰国後の隔離は、指定ワクチンの接種3回で特になし・公共交通機関の利用可。

 

ファーストトラックについて

事前に入国時の検疫審査を申請することで、スマホの画面提示をすれば、紙書類の提出が必要なくなるというもの。入国拒否となるとヒヤヒヤなので、事前に申請することで安心感はありますね。降り立ってから登録だと時間がかかるので、やっておく方がベター。

ファストトラックのHP


【ファーストトラックの注意点】

・搭乗便到着予定日時の6時間前までにアプリ上での事前申請を完了する必要あり

・利用できる空港は制限あり。上記のリンクから確認してください。

・MySOSのアプリ仕様を帰国用に切り替える。もし違う画面が表示されていたら、以下のURLから登録→切り替える。

https://mysosp.page.link/sfY2kRrviv4t4eFy7

・質問票_トランジット等で複数の便がある場合

→どちらかの便を記入。恐らく、日本到着便の方が良いかなと思います!


日本・帰国用PCRについて(72時間以内)

検査証明書の提出について|厚生労働省


私が受けたバンガロール(ベンガルール)のOrange Healthでは、厚生労働省のフォーマットでは断られ、カルナータカ州政府が指定したフォーマットでの発行のみ可とのことでした。


上記には、3点(生年月日・国籍・検体採取日時)ほど抜けているので、コメント欄に追加をお願いしましょう!f:id:b_girls:20220509161154j:image

※若干クリニックによって異なるので事前に要確認。

まず、生年月日・国籍についてです。

厚生労働省のQ&Aには、厚生労働省の指定フォーマット以外のものについては、2点が抜けていると審査に通らないとの情報もありましたのでお気をつけください。

 

特に私は、検体採取日時でファーストトラックの審査に何度も落ちました。

     

どうやら″recieved on:″では、検体採取とは見なされないので、コメント欄に″Sample collected on:07/05/2022/10:00AM″の追加をしていただくよう医療機関にお願いしました。


最初はNOの一点張りでしたが、何度も頭を下げてから数時間後に、アップデートされたデータが送られてきました!再申請したところ、無事に緑画面になり有効となりました!

  

※あとは入国時にQRコードの画面を表示するだけ✨

 

【Orange Health利用時の注意点】

・OTP発行のためインドの携帯電話番号が必要。(友達や知り合いのものでも可。)

・オンライン決済(費用:750ルピー、約1500円弱)のみ対応。

・必要事項が抜けているので追加の依頼が必要。(問い合わせ時間: 6:30AM-10:00PM)。


何かあればwhatsappにて問い合わせがすぐに出来るのは救いでした👏✨

ぜひ、バンガロール(ベンガルール)でスムーズに行く医療機関があれば教えていただきたい…

 


それではみなさん、ご質問等あればコメントにて!

 

#日本帰国PCR #渡航PCR #木下グループ #インド渡航 #インド入国  #インド観光 #インド観光visa #インド観光ビザ 

 

日だまりとお茶と。Boyoudha Village見学記録(ヨルダン・りん)

Farm Report Vol. 4 Boyoudha Village in Jordan

 

第2回目の訪問記録はこちらをどうぞ。

b-girls.hatenablog.com

 

 

ロケーション/Location

アンマンより西のAs-salt (サルト)。

ヨルダン首都アンマンでもオリーブの木がたくさん植っているけれど、サルトのほうは同じオリーブの景色でも、もっと穏やかだ。アンマンの雑踏はここにはない。日本の常緑樹に親しみを持つ私にとって、オリーブの木の色のすすけた感じにはいまだに驚くけれど、サルトの一面オリーブの木の風景は、雲ひとつない鮮やかな空の色によく似合う。空の青も、同じ地球でこんなに違うなんて知らなかった。広い大地の心地よい空気を大きく吸い込んで、ファームに向かう。

 

goo.gl

 

今回行くのはBoyoudha Village。アンマン・パーマカルチャー・エキシビション(下記リンク参照)でお茶を売ってたところ。オーガニックの美味しいマラミーヤ(セージティー)を買った。

As-salt, west of Amman.

This time I went to Boyoudha Village, where they were selling organic tea at the Amman Permaculture Exhibition (see the previous blog).

ammandesignweek.com

代表らしき女性に事前に連絡をとり、ファームの住所は知っていたけれど、標識も表札らしきものもない。とりあえずここかな、と思って入ったら案の定、間違えたお家に訪問してしまった。でも親戚だった。その親戚のお母さんは、まあまあとりあえず座りなよ、というような雰囲気で、優しくお茶に招いてくださった。摘みたてのザータルをお茶に浮かべて。

 

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ザータルの紅茶

お家の前でお茶をしながら、たくさん植わっているオリーブの木が目に入る。

オリーブは枝の剪定、雑草取りをする以外、手入れの必要がないという。水やりもしなくて大丈夫。雨水だけで十分生きていく力を持つ強い木だと、お家の方が教えてくれた。

このご家族が管理しているオリーブの木から、2000個ものオリーブが収穫できるそう。近所にオリーブオイル・プレスがあるので、収穫後はそこでオリーブオイルにして売り出すみたい。

 

のんびりしすぎました。Boyoudha Villageで中心的に活動する女性とようやく合流。その方もご近所さんとバルコニーでお茶をしていたみたい。いい時間の流れだな。

ファームのツアーをしてくださるということで、後をついていく。

We got lost on the way to reach the farm and ended up in the wrong house (but found it was their relative's house). The woman opened the door and seemed to say (because I did not fully understand Arabic), "Well, just sit down," and kindly invited us to tea with freshly picked zathar from her garden. 

While enjoying the zathar tea, I recognized the countless olive trees around the house. Olive trees do not need to take care besides cutting branch and weeds, she said. Even watering is not required because rain water is enough to grow them. Two thousand olives can be picked from their farm and they are brought to the oil press which is near the farm. The family sells the olive oil to Jordanian family.

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Olive tree planted next to their house

ここからは8つの項目に整理してファームの様子を紹介します。

 

豊かな土壌づくり/Creating rich soil

①動物と共につくる/With animals

チキントラクター/Chiken tractors

良い土を作りたいところに鶏を放しておけば、足で土をひっかき耕してくれる(チキントラクターと呼ばれる技術)。動物の力を借りれば作業が効率よくできる。また、食用として卵がとれる。鶏もかわいらしい。

If you release chickens where you want to make good soil, they will scratch and till the soil with their feet (this is known as chicken tractors). With the help of animals, work can be done efficiently. They also produce eggs for food and what's more, they are adorable.

 

ハト/Pigions

ハトも飼育している。Farm Report Vol.4で紹介したピジョンタワーのように、堆肥のために飼育する。また食用としても。ハトは特別な世話が必要ないらしいので、人間の負担も大きくない。

Pigeons are also kept for compost, as in the Pigeon Tower described in Farm Report Vol. 4 and for food. Pigeons apparently do not require special care, so the burden on humans is small.

 

ヤギ/Goats

ヤギも同様に肥料を作ってくれる。動物の種類によって堆肥の成分が異なってくるので、使い分けているのだと思う。

Goats make manure as well. Different animals make different components of compost, which is why they are used differently I suppose.

生ごみではなくコンポスト/Not waste, but composting

食べ物をごみとして捨てるのではなく、肥料にする方法が「コンポスト」。腐って虫が出て失敗するケースもあるけど、ちゃんと発酵できると、匂いもなく虫も発生しない。ここでは黒いシートをかけて日光を集め、微生物の分解が進むようにしてる。

Composting is a method of turning food into fertiliser instead of throwing it away as rubbish. There are cases of rotting and insect infestation, but if the food can be fermented properly, there is no smell and no insect infestation. Here, black sheets are used to collect sunlight so that the decomposition of the microorganisms can proceed.

また、コンポスト以外の使い道も。ザクロを乾燥、粉末状にして、オイルにしたものを胃の薬として使えるみたい。ザクロと健康には物議があるみたいだけど…?栄養系の知識もつけていきたいなあ。食べきれない量を収穫できたら、多様に活用していけるのはすごくいい。

It also has uses other than composting.  They make dried pomegrenates powdered and turned into oil, which can be used as a stomach remedy. It seems the effects of pomegranates on health controversial...but I'm very curious to learn more about the nutrition. It would be great to be able to use them in a variety of ways if you harvest more than you eat.

③土質を変えるカバークロップ/Cover crop changes the soil quality

カバークロップとは、収穫のためではなく、主に土壌侵食や栄養素の損失を防ぐために作物を使用する技術。ここでは、ザクロのカバークロップによって、土壌の酸性が高まると、どんな土質の変化が起こるかを実験しているそう。

Cover crops are a technique where crops are used primarily to prevent soil erosion and nutrient loss, rather than for harvesting. Here, they are experimenting to see what changes in soil quality occur when the acidity of the soil is increased by a pomegranate cover crop.

環境配慮の育成法/Environmentally friendly cultivation methods

コンパニオンプランツ/Companion plants

コンパニオンプランツ。ある特定の組み合わせの植物を一緒に植えることで、虫を寄りにくくする(チャイブ×トマトなど)。殺虫剤など農薬の代替となる技法だ。農薬は便利だけれども、土壌を疲弊させ、持続可能な方法とはいえない。

Companion plants is planting certain combinations of plants together (e.g. chives x tomatoes) to make them less likely to attract insects. This technique is an alternative to pesticides such as insecticides. Pesticides are convenient, but they deplete the soil and are not a sustainable method.

17の村があるこの地域では、地域の人々によって、農薬の使用を禁止する法がつくられた。自然環境を第一に考え、農薬に依存しない方法がベストだと自分たちで決めたなんて。この自治精神は先進的すぎる…!😮

 

さらに女性は、アメリカではモンサントが大切にされているかもしれないけど、ここでは環境を大切にしているの、と話す。だからモンサントの種子は使わないし、農薬も使わない。それらに依存せずとも、ちょっとした工夫で環境に良い選択はできる。

 

In this region of 17 villages, a law banning the use of pesticides was created by the local people. It's incredible that they decided on their own that the best way to protect the natural environment. This spirit of self-government is way too progressive...! 😮

The woman further says, "Monsanto may be valued in the US, but here we value the environment. That's why we don't use Monsanto seeds and we don't use pesticides. We don't have to depend on them, but we can make good choices for the environment with a little ingenuity."

 

⑤廃棄物がマルチに生まれ変わる/Waste transforming into multi

マルチは、雑草などで土壌をカバーすることで、土壌の乾燥や雑草育成を防ぐ方法。ここでは、ヨルダンの都市部で剪定された木の葉っぱを捨てられる前に引き取って、マルチとしてリユースしていた。こういう都市部との連携も魅力的。

Mulch is a method of covering soil with weeds and other materials to prevent soil drying and weed growth. Here, leaves from trees pruned in urban areas in Jordan were taken before they were thrown away and reused as mulch. This kind of urban linkage is also attractive.

⑥自然浄化装置/Natural Purification System

家庭用排水を浄化する仕組み。Farm report vol.1で紹介したように、大きめの石からだんだん小さい石を敷き詰めるようにしていくと、それがフィルターの機能を果たしてくれる。この水を水やりにリユース。降水量の少ない乾燥地帯のヨルダンでは、水を無駄にせずに最大限活用することが本当に重要。

A system for purifying domestic wastewater, as described in Farm report vol. 1, by gradually laying down smaller and smaller stones from larger stones, which then act as a filter. This water is then reused for watering. In Jordan, an arid region with low rainfall, it is really important to make the best use of water without wasting it.

生産物の管理/Management of Productions

⑦食品の保存/Food Strage

乾燥オクラ/Dry Okra for winter

ヨルダンは乾燥していて農業に一見向いてなさそうだけど、「乾燥している地域だからこそ活かせることがある」と女性は言う。そんな姿勢が素敵。収穫したオクラの一部は、冬の食料として備蓄するんだって。

オクラはヨルダンでは定番野菜。オクラと玉ねぎ、にんにくのトマトソース煮込みや、オクラのスープはアラブ地方でメジャーなメニュー。

Jordan is dry and at first glance does not seem to be suitable for agriculture, but the woman says, “Drying is also thing” and can be advantage. Such an attitude is impressive😳✨ She says that some of the okra harvested is stockpiled as food for the winter.

⑧地域での販売/Local market

Villageの製品/Products from this village

蜂蜜、ジャム、お酢、お茶など。この地域の50もの農家さんが、共同で製品を出してるみたい。地域内では、作物を物々交換をすることもあるそう。

Honey, jam, vinegar, tea, etc.  Approximately 50 farmers in the area jointly produce these products. They sometimes barter their products within the community!

自然との向き合い方/Live with nature

ありが大麦を運んでる。一見損失だけど、女性は「そのままでいいの」と見逃している。この農場では、人間中心主義ではなく「環境やコミュニティにとって利益になるだろうか」という姿勢が貫かれていた。ここでは自分だけの利益増加が考えられているわけではない。女性は、国際機関をはじめとする「大きな機関」から資金を受け取り農業をする選択肢もあると言うが、「私たちはその選択しない」と言っていた。「大きな機関」による「経済的な豊かさ」を増加させるプランに乗るのではなく、自分たちを取り囲む自然環境の豊かさや、社会関係の豊かさをより大切にしたいという考えを持っていた。

乾燥地帯で貧困世帯が多い地域で農業をするなら、パーマカルチャーという方法を提案すればいいのでは?と思って私は留学計画を書いた。トビタテで発表しても多くの人は面白いねと言ってくれたし、何なら市場拡大のためには輸出も考えなきゃね、とも言った人もいた。

留学中、ヨルダンで偶然、無農薬栽培を行う農家さんに出会った。そこで行われている内容がまさにパーマカルチャーだった。でも農家さんは、海外のパーマカルチャー(そもそもこの言葉が英語だし)を取り入れたわけではない。元々先人の知恵として伝えられたものを地域内で実践していて、それがたまたまパーマカルチャーと一致しているだけだと言っていた。私はある地域から学ぶよりも先に、大きな経済力を持つ先進国の一員として、そこに何かを教えてあげようとしていた。「利益」がそこでどんな意味を持つものなのか知らずに。

 

An ant is carrying a grain of barley. It looks a loss, but the woman misses it, saying that it is fine as it is. On this farm, the attitude was not anthropocentric, but rather they always ask themselves whether this will benefit the environment and the community or not. Increased profit for oneself alone is not a goal here. The women said that there is an option to receive funding from 'big institutions', including international organisations, to farm, but 'we don't make that choice'. Rather than taking part in plans by 'big institutions' to increase their 'economic richness', they wanted to value more the richness of the natural environment that surrounds them and the richness of their social relationships.

If you want to support a farm in an arid and poor region, why not propose a method of permaculture? So I wrote this plan and presented it at Tobitate, and then many people said it was interesting, and some even said I should consider export to expand the market.

During my stay in Jordan, I happened to meet an organic farmer. What was being done there was exactly permaculture. But they did not adopt permaculture from abroad (permaculture is an English word in the first place). They said that they were practising what had originally been passed down to them as wisdom from their ancestors, and that it just happened to coincide with permaculture. I was trying to teach them eroquently something there, as a menber of "well-orderd society", rather than learning from them. Without knowing what 'profit', 'richness', 'wealth' meant there.

 

ツアーの最後には、ご飯食べていきなよ、と誘ってくださった。簡単なものしかないけど、せっかくだからゆっくりしていきなよ。私はちょっと仕事をするから一緒にはいれないけど、と。あたたかい日差しがそのまま遠くへ逃げないで、地上に浮遊しているような日だった。やわらかい日だまりに照らされた景色は暖色のフィルターをかけたみたいだ。平穏という言葉がしっくりくる。数十キロ先の冷酷さはまだ知らない。そう、あたたかい日差しの描写は『沈黙』にも出てくるじゃないか。とにかくあたたかさに包まれた一日だった。

Lunch on the balcony:)

(りん)

留学中の性暴力を知ってください

※この記事は性暴力について扱います。被害に遭われた方やこのような話を見たくない方はご注意ください。

今回は、留学中に性暴力に遭った人が少なからずいるという事実を知ってこの記事を書いています。同じトビタテ生でも、被害に遭い、勇敢にも声を上げ、啓発活動をしている人たちがいます。下記ページでは、被害に遭われた方の体験が公開されています。

驚くべきは、日本人の駐在員による学生に対しての性暴力が存在するということです。

sayno-ryugaku.com

 

留学中は、何かと1人で抱え込んでしまうことが多いです。すると、少しでも助けてくれる人に対しては全面的に信頼してしまいたくなる。私自身、見知らぬ親切な人にたくさん助けられてきたので、その人の行為が本当に親切心でやってるのかそうじゃないのか、分かりませんでした。人を疑うことは、自分の人間性が低いように思ってしまうのです。でもこれだけは確実に言えます。弱みにつけこんで性的な目線を向ける人なんて最低です。「それは勘違いで、本当は君も気があったんじゃないか」「それは君の不注意だろう」「そんなことなら初めから留学に行かなきゃよかったんだ」そういう人も最低です。これはセカンドレイプと言って、許されない発言です。

留学中の性暴力の問題が、多くの人たちに認知されることを願って。

(りん)

ヨルダンの最新農業事情。都市農業がアツい!Agriculture Exhibition at Amman②(ヨルダン・りん)

Farm Report Vol.3 Urban Agriculture Exhibition at Amman【English follows】

 

この記事では、ヨルダン都市農業の展示会で紹介されていた技法を紹介します!

前の記事ではそもそも都市農業とは?の説明をしています。

b-girls.hatenablog.com

 

 

魚と土のいらない農業「アクアポニックス」

アクアポニックスは、水産養殖(aquacultutre)🐟+野菜の水耕栽培(hydroponics)🌱を同時に実現する方法!

この2つのシステムを組み合わせることで、1.水生動物の排泄物が植物の栄養となり、2. 植物が水をろ過して水生動物の水槽に戻す、という効率的なサイクルを実現。

従来の水産養殖では、水中の動物の排泄物の蓄積が毒性を高め、水をろ過する必要性をもたらし、結果として廃棄物が発生していた。アクアポニックスでは、農業用の水を水耕栽培システムに供給するが、一般的には、水生動物を入れた水槽の後に、微粒子を除去するセッティング槽と、アンモニアを硝酸に変換するバクテリアが繁殖できるバイオフィルターを設置する。この硝酸は植物の栄養分となる。

  • 水生動物の例:魚やカタツムリ、エビなど。
  • 組み合わせる水耕栽培の例:葉物野菜、ハーブ、イチゴなどがおすすめ。土を使った作物と同様に、アクアポニックスでの作物にはpHや栄養素の相性がある。
  • 材料:水(植物の根に栄養分を供給するため)、泥炭・火山岩・ロックウールなどの材料(根を物理的に支えるため)、水槽、バイオフィルターなど

 

メリット

土のいらない農業の最大の利点は、水の消費量とスペースの使用量を削減できること。通常の農業技術と比較して、同じ規模の作物に使用する水を最大90%節約することができる。

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Aquaponics アクアポニックス

Aquaponics - Soilless Agriculture

Aquaponic systems grow plants in soilless installations. Water is the main carrier to supply nutrients to the roots of the plants, while other materials such as peat, volcanic rock and rockwool can be used to provide physical support for the roots.

By circulating water through the system, the roots of the plants are provided with nutrient-rich water and oxygen. The nutrients can come from different sources. In conventional systems this includes, but is not limited to, compost tea, and organic or chemical fertiliser. 

Aquaponic systems combine hydroponics with aquaculture - the process of raising aquatic animals, such as fish, snails or prawns. In a tank, in conventional aquaculture, the accumulation of the animal’s waste in the water increases the toxicity and brings about the need to filter the water, resulting in a wasteful by-product. In aquaponics, the water from agriculture is fed to a hydroponic system, in general, the aquaculture basin containing the animals is followed by a setting basin to remove fine particles and a biofilter where bacteria can grow that convert ammonia into nitrates. These nitrates are nutrients for the plants.

The combination of both systems results in an efficient technique where the by-products of the aquatic animals provide nutrients for the plants, and the plants filter the water which returns back to the aquaculture basin. The result is a harvest of fish and vegetables.

Similar to soil-based crops, soilless grown plants have pH and nutrient preferences that are integrally incorporated in the design of every system and its nutrient composition. 

The biggest benefit of soilless agriculture is its reduction in water consumption and space usage. It can save up to 90% of water used for the same crop size compared to regular agriculture techniques. 

 

宙に浮く土のいらない農業「エアロポニックス」

エアロポニックスは、培地(土壌)を使用せずに根や茎が浮いた状態で植物を栽培する方法☁🌱

植物は密閉または半密閉された環境で栽培される。その中で植物の下部の茎と根は、土や水の中に入ることなく、空気中に浮いている状態になっている。浮いた根の部分に、栄養価の高い霧状の液肥を噴射する。この噴射によって植物に水、酸素、栄養分が与えられる。

 

実例「Seed to Eat」(下記写真)

  • 素材:リサイクルされたポリスチレン、セメント

このおしゃれなオブジェは「Seed to Eat」という名前で、エアロポニックスを用いて果物、野菜、ハーブを有機的に栽培するために設計された、先進的な農業装置。従来の栽培方法に比べて必要な水の量が75%も節約できる。各タワーにつき4家族が1年中食料が得られるように設計されている。

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おしゃれなオブジェ、実は効率の良い農業装置

 

Aeroponics - Soilless Agriculture

Aeroponic systems grow plants in soilless installations, The main difference with hydroponics and aquaponics is the absence of a growing medium to support the plant. Water is the main carrier to supply the required nutrients to the roots of the plants. In an aeroponic system, the plants are grown in a closed or semi-closed environment, in which the lower stem and roots are suspended. These parts of the plants are sprayed with a nutrient-rich water solution. while the leaves and crown remain in the visible part of the installation. Hence, the roots are not exposed to or submerged in a flowing water source, but are hanging inside the structure and are nourished with water, oxygen and nutrients through misting.

 

Seed to Eat

Recycled polystyrene and cement

Seed to Eat is a technologically advanced agricultural installation designed to organically grow fruits, vegetables, and herbs. The parametric modular structure houses pods where fruits, vegetables, and herbs can grow. Plants are nurtured through an aeroponic system. As a result, it requires 75% less water than traditional growing methods. Each tower is sustainable, modular, and designed to feed four families all year around.

 

効率が良すぎる「ウィッキングベッド/貯水型苗床」

前回の記事でも紹介したウィッキングベッドは、灌漑用栽培容器の一種。

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Poring water from a grey pipe 灰色のパイプから水を注ぐ

底部にリザーバー(貯水槽)が設けられている。水をあげるときは通常のように上から水をまくのではなく、容器の横にあるパイプから水を入れるのが特徴。下まで伸びるパイプから入れたら表面にまで水が届かないのでは?という心配はご無用。「毛細管現象」によって土壌中を上昇し隅々まで行き渡るようになっている。

 

この灌漑技術とマルチ(土壌を藁などで覆うこと)を併用することで、地表での水の浪費や蒸発を大幅に抑えることができる。これは乾燥地の多く水資源の貴重なヨルダンにとって非常に重要!

作物の種類や気候、季節にもよるが、貯水槽への水の補給は2〜4週間に1回程度で済む。メンテナンスの必要がないかなり効率的栽培容器といえる。土壌が水浸しになると、根が腐ったり、土壌中の必要なバクテリアが死んだりするため、それを防ぐためのオーバーフローを設けている。

ウィッキングベッドの作り方は様々で、新しい木材だけでなくリサイクルした木材、バケツ、バスタブ、収納ボックスなどを使って作ることができる。

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Wicking Bed

A wicking bed is a type of sub-irrigated growing container. It is designed with an enclosed reservoir at the bottom. Instead of watering the growing-medium from above, water is added to the reservoir through a pipe at the side of the container. Water from the reservoir moves upwards through the soil via capillary action. Using this irrigation technique, combined with mulching, heavily reduces water wastage and evaporation at the surface

Depending on the type of crops, the microclimate and the season, the water reservoir needs to be filled every two to four weeks, making this type of growing container amazingly efficient and low-maintenance. An overflow is added to prevent the soil from being drenched, which can cause rot at the roots or kill essential bacteria in the soil.

The options for making a wicking bed vary widely, and it can be created using new or upcycled wood, buckets, bathtubs, and storage boxes.

 

環境汚染を救う?!「ピジョン・タワー」🕊

アーバン・ピジョン・タワーは、その名の通り鳩のためのタワー。なんで鳩なのか?鳩は、実は都市の生物多様性持続可能な食糧生産のために重要な動物だから。

鳩は都市にたくさん生息しているのでは?と思われるかもしれない。しかし、鳩をはじめ他の鳥類とともに、都市の野生動物は、巣をつくる場所を失いつつある。それは都市建設にガラスや鉄鋼が使用されることや、適切な都市計画がないことが原因。

 

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Pigeon Tower

メリット

ピジョンタワーのように鳩がいること環境を作ることで、都市において豊かな複数種の生態系を再生させ、土壌づくりや作物生産のための貴重な資源を得ることを期待できる。

鳩の糞は、栄養豊富な土壌を作り、温室効果ガスの排出抑え、地下水、河川、海を硝酸塩汚染から保護するのに役立つ。多くの文化圏で鳩を飼育している主要な理由は、この鳩の糞の効果を知っているからと言われている。

都市の生態系と住みやすさを向上させるためには、都市計画や都市農業の領域に、動物を戻すことが極めて重要。豊かな生態系を再生することは、都市生態学、動物の権利、都市の生物多様性に関連している。そのアプローチには、建築、都市農業、パーマカルチャー、アニマルシステムデザインの分野がある。 

 

Pigeon Tower

The Urban Pigeon Tower is an urban acupuncture intervention that touches on issues of urban biodiversity and sustainable food production within cities. A modern structure that can be installed anywhere in the city, the pigeon tower is a small-scale food production system, a valuable resource for soil building and crop production, and a gateway to nature that aims to expand our urban compassion footprint and rewild the city as a rich multi-species ecosystem.
In many cities around the world, pigeons are part of daily life. They can be found on rooftops, in parks and public squares, on street lights, or circling in flocks above the skyline. Yet, urban wildlife is declining fast in the absence of proper plans for urban conservation, and pigeons, along with other birds, are increasingly losing nesting location as cities default to glass and steel.
Pigeon droppings help in building nutrient-rich soil, limit greenhouse gas emissions, and protect groundwater, rivers, and oceans from nitrate contamination. Many cultures see pigeon droppings as the primary reason for raising pigeons, harvesting and applying it to various crops and food growing systems.
To improve the urban ecology and the liveability of our cities, it is crucial to bring animals back into the realm of city planning and urban agriculture. Rewilding the city into a rich, multi-species ecosystem addresses urban ecology, animal rights and urban biodiversity. Its tangible scope spans fields of architecture, urban agriculture, permaculture, and animal systems design. 

 

生物の多様性を増やす「都市のミツバチ」

都市部では、大規模な不動産プロジェクトの建設が相次ぎ、緑地が少なくなるばかり。そんな都市でも、ミツバチを呼び寄せ、生物の多様性を再生するには?🐝

都市農業では、駐車場のような公共の舗装されたスペースにお庭をつくってみることを推奨している。

庭は食料やお花を育てるために利用できることは言うまでもなく、都市のミツバチにとって重要な受粉スポットに。ミツバチは生態系の維持に重要な役割を担っているけれど、今は絶滅の危機が高まっている。

展示会で紹介されていた一例は、下が駐車場で、上は日が当たる庭のようになる場所。限られた場所を活用しながら、緑を増やすことはできる!🌱

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Urban hives

Urban Hives

While large green areas in cities are becoming more rare, smaller public gardens are also disappearing due to the rampant construction of large real estate projects. Urban hives proposes to reintroduce the garden in parking lots (and potentially other public hard-surfaced spaces), where the space can both be used to grow food for the neighborhood and provides an important pollination spot for urban bees. Bees play a crucial role in the maintenance of our ecosystem, but are at increasingly risk of extinction.

The proposed car-sized lightweight, modular, scaffolded structure, is erected at car height, providing a shaded area beneath and a garden above. Each module is low-cost and can be multiplied to create a site specific communal garden.

 

おわりに

以上、ヨルダンの最先端都市農業の技法の一部を紹介しました。他にも、過去のブログで紹介したコンポストなどが展示されていました🌷

都市建設によって、「生物多様性」や「食糧生産」の問題が深刻化してしまうのを知る一方で、それを都市の生活の中で乗り越えていこうとする多彩な取り組みがあるのは前向きになれるなあ。しかもヨルダンでその動きを知ることができるなんて!

まずは観葉植物を育てたり、家庭菜園をやってみたり、そうした一歩から都市の緑を守っていけたらいいなと思う🌱私はこの春ミントを育ててみようと思います。

ヨルダンでも注目を浴びる都市農業!Agriculture Exhibition at Amman①(ヨルダン・りん)

Farm Report Vol.2 Urban Agriculture Exhibition at Amman【English follows】

 

この記事では、私がヨルダンで参加した都市農業の展示会についてお伝えする前に、「都市農業」について概要をお伝えします!すぐに内容に入りたい方は目次までスクロールしてください。

前回のファームレポートはこちらからどうぞ。パーマカルチャーとは?という人も👇

b-girls.hatenablog.com

 

語学学校でアラビア語の方言(アンミーヤ)を学ぶ日々。

会話練習の中で、先生が「週末の予定は?」と私に聞く。

「パーマカルチャーの農業を取り入れてるファームに行こうと思っているんだ」

「え?パーマカルチャー!?😳」

食い付きがいいなあ…?と思ったら、実は先生の実家は農家さんで、先生は大学でも農学を勉強していたことが判明。大学では近代の大量生産型の農業を学んだそうだけど、自分は環境に配慮したパーマカルチャーを実践したいと思っているところだったみたい。

「You are a permaculture dude! 」と言われ、色々と情報交換したりするようになった。

日本でもなかなか知られていないパーマカルチャーについて、まさか留学先で、しかも語学学校の先生で、関心をもつ人がいるなんて思わなかった!思いがけないご縁が嬉しい。そんな先生に「今日こんなのあるよ」と教えられて、今回ご紹介する展示会「Urban Agriculture Exibition」に行きました🌱

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このイベントはラーニア王妃の支援のもとで、ヨルダンのデザイナーやイノベーターが集まり約10日間で160もの多様な展示を行なうAmman Design Weekの一環だそう。そこでは、ヨルダンで実践されている都市農業が紹介される。ヨルダンは首都アンマンに人口の半数近くがいる国なので、都市生活と環境問題、食料自給などはかなりリアリティのある重要なテーマなんだろうな。


目次

 

ロケーション

アンマンのダウンタウンにあるAlHussein Cultural Center。

goo.gl

 

 TAXIで目的地まで行く。TAXIのおじさんは大抵話しかけてくれる。「君何人?日本人?日本の製品大好きだよ〜!この車も日本製だしね!ニッサン!」とかって盛り上がってる最中、いきなり車が停止。エンジンがかからなくなっちゃったらしい。何回か車を降りて車を確認する。そのうちにその辺の男たちが来て車を確認してきてくれる。知らない人でもこうやって普通に助けてくれるのってすごい。さて、いよいよ彼の自慢の日本製の TAXIのエンジンがかからないことがわかったので、いくらかお金をあげて歩くことにする。いろいろあったけど無事着いた先は、わくわくする現代的な建物と展示がたくさん!今回は今注目の「都市農業」について説明していきます👀

 

なぜ都市には農業が重要なのか?

人口増加気候危機この下で食料安全保障と食の安全は大きな関心事となっている。一方で、農産物の生産は大規模生産ベースで、環境負荷も高く、顔の見えない不透明な生産工程に。そこで、現在のフードチェーンを見直す必要がある。

食の消費が、環境、経済、健康、社会にどのような影響を与えるのか?

変化の激しい世界でも、依存せず、災害時にもレジリエンスを発揮するには?

食を通じて街やコミュニティ、大地とのつながりを深めていくことができるのではないか?

このような問いのもとで、都市農業の持つポテンシャルに注目することがヨルダンを含めた世界各地で盛り上がりを見せている。

Why is agriculture important in urban cities?

Population growth and climate crisis. Under these, food security and food safety have become major concerns. With the production of agricultural goods growing to opaque industrial and factory-scale proportions, we need a moment of counter-consideration and introspection. What is the impact of food consumption and patterns on the environment, economy, health, and society? How can we be independent and resilient in a rapidly changing world? How can we deepen our connection to our cities, communities, and the land through food? With these questions in mind, attention to the potential of urban agriculture is gaining momentum in many parts of the world, including Jordan. 

Urban Agriculture / 都市農業とは?

都市農業(Urban Agriculture / Farming)とは、都市部やその近郊で食物を栽培すること。野菜、ハーブ、果樹の栽培から、家禽、鳩、蜂、魚などの動物の飼育まで、幅広い活動を指す。

 

都市農業のメリット

  • 新鮮な食品 - 自分の農場を持つことで、自分や家族に新鮮な食品を供給できるだけでなく、収入も得られる🍅
  • コミュニティ - 近所の人たちと共有する機会となり、絆が深まり、社会的な障壁が減り、より強い地域となる👐
  • 経済 - 材料や資源が生産され、消費される包括的な循環型経済である、自給自足の経済に貢献する🐓
  • 環境 - 二酸化炭素の排出量(カーボン・フットプリント)や水の排出量(ウォーター・フットプリント)を削減し、より身近な場所で生産・消費することで、より新鮮な食品を提供することができる👣
  • 都市 - 都市構造の中に緑のあるゾーンを作り、住みやすさを向上させる🏡
  • 健康 - 緑に触れることで精神的な健康が増進され、農場の維持に必要な労働力が身体的な健康にプラスの影響を与える💪
  • 教育 - 都市型農場で働くことで、若者も年配者も多くのことを学ぶことができ、あらゆる世代に、食べ物を育て、世話をし、調理することの素晴らしさを伝えることができる👪

 

なお都市農業は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)のうち14項目に貢献しているといわれている。

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(該当番号:①貧困をなくそう、②飢餓をゼロに③すべての人に健康と福祉を、④質の高い教育をみんなに、⑤ジェンダー平等を実現しよう、⑧働きがいも経済成長も、⑨産業と技術革新の基盤をつくろう、⑩人や国の不平等をなくそう、⑪住み続けられるまちづくりを、⑫つくる責任 つかう責任、⑬気候変動に具体的な対策を、⑮陸の豊かさも守ろう、⑰パートナーシップで目標を達成しよう)

What is Urban Agriculture?

Urban agriculture, or urban farming, is the practice of cultivating food in and around urban areas. It covers a wide range of activities, from growing vegetables, herbs, and fruit trees to keeping animals like poultry, pigeons, bees, and fish. It has the following benefits:

 

  • Fresh food - having your own farm will not only supply fresh food for you and your family but will also generate income. 
  • Community - It is an opportunity to share with your neighbors, resulting in stronger bonds, reduced social barriers, and a stronger neighborhood.
  • Economy - It contributes to a self-sufficient economy: an inclusive circular arrangement in which materials and resources are produced and consumed. 
  • Environment - It helps us in reducing our carbon and water footprints and delivers us fresher food by producing and consuming closer to home. 
  • City- It creates green pockets inside the urban fabric, which increases liveability. 
  • Health - The exposure to greenery brings us better mental health, and labor required to maintain a farm positively impacts our physical health. 
  • Education - Young and old can learn from a lot of things by working on the urban farm, opening every generation up to the wonders of growing, caring and preparing food.

 

Urban farming contributes 14 of the UN sustainable development goals:no poverty, zero hunger, good health and well-being, quality education, gender equality, decent work and economic growth, industry innovation and infrastructure, reduces inequalities, sustainable cities and communities, responsible consumption and production, climate action, and life on land and partnership. 

 

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Green Pavilion 緑の天幕

都市農業をはじめよう!屋上の活用

都市農業は、特別な農地がなくても始められる。屋上、ベランダ、室内など。使われていない場所は、屋上都市の未開拓地でもある!ここでは屋上の農業とメリットをご紹介。

 

ビルの屋上で農業を行うポイント

  • 地上とは異なる天候であるため、以下のことを調査しておこう。屋上の微気候(microclimate)、方位、日照や風当たりや、屋上ゆえの実用的・技術的な制約など。
  • プラントボックスや温室、コールドフレームなどの設備はそれらを考慮したものを。
  • 作物は暑い日差しや激しい風から保護されるように。

屋上農園の利点🌱

建物の利点

  • 屋根材が風雨にさらされないため、屋根材の寿命が延びる。
  • 夏の暑さ、冬の寒さを和らげる。

作物の利点

  • 作物の根の断熱性を高める。
  • 雨水が活用でき、農園での水の消費量を減らすことができる。

街の利点

  • 大雨の際、街や建物での水の流出、洪水の危険を大幅に減少できる。 農場が水を保持してくれるため。
  • 気温が下がる微気候(microclimate)を作り出し、ヒートアイランド現象を軽減する。

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屋上に小さな温室/rooftop greenhouse

屋上の活用でこんなにメリットがあるとは👀長くなりそうなので、次のブログで都市農業で注目されている具体的な技術を紹介します🌻

Let's take a shot! Rooftop Growing

Urban farming can be done on nearly stretch of land or neglected space. An enormous amount of untapped area in the city consists of rooftops.

Farming on top of buildings requires a more-meticulous approach than ground-level sites since rooftop climates can be significantly harsher. It is essential to assess the roof's microclimate, orientation, sun and wind exposure, and practical and technical constraint. Installations, such as plant boxes and greenhouses or cold frames, need to be firm, and crops need to be protected against the scalding sun and beating wind. 

These constrains can be easily overcome through good design. The benefits of rooftop farms include: 

  • Improving the lifespan of the roofing materials by limiting their exposure to the elements.
  • Boosting the insulating capacities of the root, creating a buffer for the summer heat and an insulating layer for the winter cold.
    (Benefit for building)
  • Collecting rainwater is ideal for irrigating crops, further reducing the water consumption of the farm.
    (Benefit for crop)
  • Improving the water harvesting quality of the building and the city, as the farm retains water during heavy rainfall and reduces the number of handlined surfaces greatly limiting water runoff and flood risk.
  • Creating a microclimate where the temperature drops, reducing the heat island effects.
    (Benefit for city)

I had no idea there were so many benefits to using rooftops 👀 I'll introduce some specific techniques that are attracting attention in urban agriculture in my next blog👇

b-girls.hatenablog.com

 

ここに来たくてヨルダンに来た!Greening the Desert Project見学記録(ヨルダン・りん)

Farm Report Vol.1 Greening the Desert Project in Jordan [English follows]

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トビタテの事後研修が終わり、刺激を受けに受けまくったりんです。やる気が満ちている間に、2年も書き溜めていた(!)Farm Reportを続々投稿していきます。

Farm Report第一回目は、ヨルダンのGreening the Desert Project のファームを訪問した記録です。ここはヨルダン川西岸に近くのカラカラの土地。数年前から砂漠の緑化と題してパーマカルチャーを取り入れた農業を振興しています!

 

その後のReportではヨルダン、イスラエルのファームの記事も投稿していきますのでお楽しみに。

 

目次

 

初回の訪問は、ファーム内の女性がツアーをしてくれました。なんとパレスチナオリジンの方だった。ヨルダンの死海の近くの地域は、戦争などで避難したパレスチナ難民がけっこういる。このファームではそういう難民となってしまった人たちの雇用創出も意図しているみたい。

海外からパーマカルチャーを学びに来た研修生もちらほら。胸熱な予感です。

 

www.greeningthedesertproject.org

 

What is Permaculture?

パーマカルチャーpermanent culture / agricultureを掛け合わせた言葉。パーマカルチャーの創始者のビル・モリソンは、パーマカルチャーのことを「人間にとって恒久的に持続可能な環境をつくり出すデザイン体系」だと言っている。

農業を始めるとき、化学肥料や農薬をとりいれたり、大量の水や電気を使ったりしなくても、現にある資源を最大限活用する方法、それがパーマカルチャーだと私は解釈している。資源のアクセスが得にくい土地(今後の地球はどんどんそうなっていきそう)でも、パーマカルチャーなら働く場所も食べ物も生み出せる!と可能性を感じている。

詳しく知りたい!という方には、以下の本が写真と図でわかりやすくておすすめです!

books | 東京アーバンパーマカルチャー

 

ロケーション

Greening the Desert Projectが展開されているファームがある死海のすぐそば(Dead Sea Valley)まで、アンマンから西へ1時間ほどTAXIに乗る。TAXIのおじさんテンション高くて、ミントティー奢ってくれたり死海の側の谷で写真撮ってくれたりした。

Dead Sea Valleyはなんと世界で最も低い場所。低地という土地柄、夏は厳しい暑さだけど秋冬は過ごしやすい(つまり死海観光は秋冬がおすすめ!)。また雨季の冬には雨水が溜まるので土砂崩れの危険もあり💦植物が植えてあることで土砂崩れを防げるので、作物を育てる意義が大きいのです🌳

Location 

Dead Sea Valley  is the lowest slope area in the world. It’s baking hot in summer.. but it’s comfortable in autumn and winter. In the rainy season, which is winter, the rainwater pools on the ground. Soil erosion can be prevented if more plants that store water grow.

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乾燥に強いナツメヤシ/palm tree

 

建物のデザイン

敷地には、ファームと建物がある。建物の素材は泥のレンガ藁のレンガ太陽光と反対の方向に建てられているので、夏は涼しい冬は暖かい。

この建物はPermaculture Design Certificate Course (PDC)のクラスルームとして使われる。コースを終えると、資格も取れるようになっている◎

Design of the building 

The building is made from mud blocks, Straw blocks. Because this is built against the sunlight, it is cool in summer and warm in winter. The building is used for the classroom of a Permaculture Design Course (PDC). The students who finish the course can obtain the certificate:)

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ちょこっとはげた壁から素材が見える👀/straw inside the wall

 

自然のろ過装置💧

建物内のキッチンやシャワーの排水。これを自然の力でろ過する。

砂利砂利という3ステップでろ過。葦は根っこで水中をろ過する役割がある(だから環境保全のために日本でも葦を保全しようという動きがあるみたい)。

ろ過された水は、ファーム内の水やりに再利用される!

Gray water filter 

There has a natural filtering system for gray water from a kitchen and shower. It uses gravel and reeds. Reeds filter the wastewater (so that some preservation campaigns of reeds are going on in Japan). 

3 steps: Gravels→ reeds →gravels (from the right side as you can see in the picture below)

The filtered water is used for watering plants. 

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ろ過装置と葦/filtering system and reeds

 

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ろ過された水はこの蛇口からでてくる/filtered water comes from this tap

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アラビア語と英語の説明。見えるかな?/Explanation in Arabic and English

 

コンポストトイレ

トイレもパーマカルチャースタイル。トイレでは藁と一緒に流して肥料として活用できるようにする。3か月経過後に外に移動し、1年かけて肥料となる。臭いが気にならないよう改良中らしい。この肥料は、ニトロゲンの木の良い栄養になる。

(ちなみに中東地域は、トイレットペーパーは一緒に流さず別のゴミ箱に入れるスタイルが多く、ここでもそれが採用されている)

Composting toilet

The farmers see everything as valuable! There are composting toilets on this farm. The straw in the blue box is to be used when flushing to make manure. Toilet paper should be put in a trash box. After 3 months, the waste is put outside. In a year, it becomes soil compost which is good for Nitrogen trees.

 

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コンポストトイレ/compost toilet

 

フルーツとニトロゲン

ニトロゲンの木とフルーツを一緒に植える。ニトロゲン(窒素)はすべての植物の葉や茎の育成に欠かせないので、市販の肥料でも含有量が重要視されている。茎や葉が丈夫になるほど、フルーツは甘くなる。ニトロゲンを供給することができる木をフルーツの木のそばに植えれば、効率よく育てられる。

Fruit tree and nitrogen

Fruit trees are planted with nitrogen trees on this farm. Nitrogen is essential for making the leaves and stalks, and this makes the fruits sweet.

 

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レモン/lemon

 

羊と鶏の共同作業で作る肥料

羊と鶏のふんをマルチと草で混ぜたら、に耕しのを協力してもらう。

鶏のケージの下に敷き、鶏に歩いてもらう(1週間)→ケージの奥に移動させる(1週間)→…5回ほど繰り返し→肥料に!

これも、フルーツにとって良いコンポストに。

なおこのファームでは、この肥料や若いフルーツの木を売り出しており、地元の人がパーマカルチャーを手軽に実践することができるようにしている。

Manure of sheep and chickens 

Mix the waste of sheep, chickens, multi, and grass. For 1 week it is put under the chicken cage so that they cultivate it by their feet. After a week, it is put in the inner cage for another week. Repeating this process about 5 times creates good compost for fruits. The local people can buy this and baby fruit trees from this farm. They can take a shot at farming in a permaculture method!

 

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羊のふんを肥料にする/Sheep manure

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鶏のケージの中/Inside the chicken cage

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刈った雑草などはリユースされる/Reuse the cut grass

 

マルチ

刈った草などで土を覆うこと。これによって土の中の水分が蒸発することを防ぐ。乾燥地においてかなり役立つ工夫!

「マルチ」と日本語で検索すると、ビニールやポラエチレンを使って覆うことと出てくる。けど、わざわざそれを買わなくても抜いた雑草を敷くだけでできる簡単な方法😊(ゴミも出さずにすむ✨)

Multi

Covering the earth with cut grass is one of the easiest permaculture methods. It prevents evaporation under the ground, which is significant, especially in this arid area. 

 

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木の周りにマルチを敷く/Multi is put around the tree

 

ミミズコンポスト

ミミズは生ゴミを栄養価の高い土に変えてくれる。ゴミを出さずに済むうえ、肥料を買わずにも済む。手順は以下の通り。

生ゴミをミミズコンポストの中に入れて、ブランケットをかぶせる→ミミズが分解してくれる→分解された箇所のブランケットを外す(ミミズが太陽の光を嫌うことを利用)→太陽にさらすとミミズがまたブランケットの陰に移動→分解…

生ゴミが土になる過程では、液肥が出る(Warm Tea / Warm juiceと呼ばれる)が、これもなんと活用できる。液肥を葉っぱにスプレーすると植物がよく育つそう。

なおミミズはどのミミズでも良いっていうわけではなくて、このファームにいるミミズは、ファームの女性によるとアメリカからビザを取得してヨルダンにやって来たらしい。

Worm compost

Worms create good soil with food waste. Worm compost reduces the amount of waste and cuts the cost of fertilizers. Great work indeed.

Worm compost has two parts:

1st part: Leftover, 2nd part: manure

First, cover the leftover with a blanket. After worms decompose it, uncover the finished part. Since they don’t like sunlight, they move to the shade side.

In the process of decomposition, the liquid is generated, which is called worm tea / warm juice. This is useful as a spray on leaves. The disease of plants will be fine with it. 

The worm in this farm came to Jordan all the way from the US with a visa😂 Working visa?

 

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キッチンから出た生ごみ/Food waste from the kitchen

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ミミズの液肥をバケツで貯める/Warm juice from the upper box to the bucket

 

ウィッキングベッド/貯水型苗床

少ない水でも作物が育つ灌漑技術。ヨルダンのような水が貴重な土地では大活躍。

箱の中には水を通る管があり、直接植物に水を与えず管から水やりをする。

管から水を注ぐ→水が砂利の層を通る→その上の土の層にたどり着く

表面の水分が抜けて乾燥したり、雑草が生えるのを防ぐために植物の周りはマルチで覆う。

この方法が最も効率的に水を与えることができるから、水の利用を最小限におさえられる◎もし水をやり過ぎても大丈夫!ウィッキングベッドの下の蛇口がついており、水量を調整できる。

Wicking bed

This is a method to maximise the potential of water by using the minimum amount. It has a water pipe inside the box, and water is given from the pipe.
Watering from the pipe → Going through the gravel layer → Going through the soil layer
To prevent evaporations and weeds from growing, multi is covered around the plant.
Extra water can be discharged from the tap attached to the wicking bed. This protects against the decay of the plants.

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説明の表記/Explanation of Wicking beds

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パイプから水やり/Watering from the pipe

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蛇口から水量を調節できる/Tap to adjust the amount of water

 

 

ツアーのおわり!

ここまでついてきてくれた方ありがとうございました~!パーマカルチャーのイメージはつかめましたか?ちょっとした工夫から始められるものが多いから、挑戦しやすいのも特徴かなと✿

現地のツアーの終わりは、併設のカフェでドリンクをごちそうになりました。オーガニックらしくない青い危ない色をしているけれど、お花の自然な色をつかっているらしく、安心(笑)

なお、ファームの中の作物は全てヨルダンの種子にこだわってるそう。まさに、砂漠の中のローカリゼーションの活動の中心地でした!盛りだくさんで、大満足。

 

This is the end of the virtual tour of the Greening Dessert Project! Last but not least, all species there are originally from Jordan. This farm is the exact hub where the idea of 'localisation' is put into practice! Recommended paying a visit if you are interested in ;)

 

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併設のカフェでまったり/sweet break after farm tour
Further reading..👀 ここにもパーマカルチャーと平和の信念が詰まってます。 https://tokyourbanpermaculture.com/2021/09/12/911-20-years-later/

(りん)

最近開催したパレスチナ勉強会のことを書くつもりが長くなったのでもうこのままにします

6月と7月、知人や友人の間でパレスチナの勉強会を何回か開いてみた。

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パレスチナの野犬が寝ぼけて友達の靴を離さない

 

コロナの影響で突然の帰国後、パレスチナとの向き合い方についてずっと考えてきた、というのは嘘になる。私は考えるのを放棄していた。単純にしばらくは渡航できなさそうだし、大学3年生復学して就活なり進路を考えなきゃいけないし。

 

仲の良い友達と連絡はするくらい。たまに占領の被害の動画とか送られてくるけど、気分で見たり見なかったりした。遠い地域のニュースなんか日本にほとんど入らない。自分で繋がりを持とうとしない限り、簡単に、自然に、日本の今の生活だけに集中するようになる。大学も復帰して、授業に追われる日々だった。

 

2021年5月。

Facebookやインスタを開く度に、立ち退きにあったパレスチナ人の動画や、ガザの爆撃の被害の様子、イスラエルへの抗議を目にした。パレスチナ人だけじゃなくて、ヨルダンの友達も、学生会議の友達も、そのような投稿をシェアしてる人が多かった。恐れずにいえば、正直そんなのを見るのが疲れてしまった。

 

学生会議をやっていたときに会ったジャーナリストの人は、「パレスチナに関するニュースは昔から変わってない。イスラエルに攻撃された、何人死んだ。そういうニュースが何十年も続いているだけ。」と言っていた。年月や人の名前を変えれば、同じ内容のニュース。そう。これも一時的な高まりを見せているだけで、何千回何万回も同じような声が聞こえてはかき消され。もううんざりだった。

 

日本でも珍しくガザの爆撃が放映される。破壊された石や瓦礫が飛び散る瞬間が目に焼き付いた。「昨今のニュースを見て、心を痛めているんじゃないの?」と言われ、知らない間に涙が流れるのを認めて、私は自分の感情が他者のそうした言葉によって表現されることを少し救いのように感じた。

 

でも周りと同じように占領に反対する投稿をしたり爆撃の動画を共有する気にはなれなかった。知ることが大事?関心を持つのが大事?知ったところでどうする?何万回も繰り返されているものの中の1つを、あなたは本気で受け止めて行動に移すことができるんですか。知ることが大事と言うのは、私には行動しない自分への慰めにしか聞こえない。

そして、考えること、行動することを放棄している自分。ただただ過ぎていく時間にだけは申し訳なそうにして、その時間を埋めるように泣いている。全部言い訳でしかない。

 

🍎

ちょうどC-Week(大学のキリスト教週間のことで、いろんなイベントが開催される)だった。早朝礼拝で布柴先生が、環境研究を専門にするに至る話をされていて、そこで自分にこそできることは何だろう、と学生のときに考えたのだとおっしゃっていた。それが不思議と違和感なく抵抗なく心に入ってきて。

灯りを消した部屋の中で考えた。中東留学者は全体の1%しかいないんだ…ましてやパレスチナに行く日本人なんてそうそういない。今も渡航規制がかかってる状況。しかも日本でこんなに報道されて、あまり関心ない人の耳にも入ることなんて、この先あるだろうか。この今を逃したら後悔するかもしれない。私だからこそできることなんておこがましいと思っていたけど、もっと素直に考えてみたら実はあるのかな。ちょっとだけでも試してみようかな。そんな気持ちになれた。考える機会を与えてくださったあのお話しにはひたすら感謝だなあ。。

 

勉強会めいたものをやりたいなあと思っているとさらっと投稿したら、私が思ったより反響があって、うれしかった。りっちー(このブログのライターの1人)が協力するよ!って言ってくれたのも、本当に支えになった。ありがとう。

パレスチナで出会った留学生の友人たちにも、勉強会を開きたいからと連絡したらたくさん情報提供してくれて。何かをしようと一歩だけだったけど、踏み出すだけで、こんなにも協力してくれる人がいるんだ。あたたかい気持ちになる。そうしていつの間にか前を向いている。

 

どうやって伝えるのがいいんだろう。何を知れたらいいんだろう。学校の先生が授業の用意するのってこんな気持ちかな。そしたらかなりの時間を費やして、わずかな時間に賭けるということ、大変なんだろうなあ、でもかっこいい。伝えることは、責任が伴うもん。

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左がイスラエルの友人、右がパレスチナの友人から。

プロイスラエルでもプロパレスチナでもないように、できるだけ多様な情報源にあたろうと思った。学生会議のときに、涙するイスラエル人の子の顔が忘れられなかったから。主語が大きすぎて、人を傷つけてしまうことがあるんだって想像できなかった自分への戒めとして。

勉強会を覗きに来てくださった人たちには、何か1つの欠片でも、残るものがあればいいなあと思う。知ることが大切だとは私は言わない。そんなの正直私はただの知識の消費でしかない思っちゃうし。けど、少し期待していいのなら、例えば、誰かの話が妙に頭の片隅に残ったり、同じような話を何度も耳にしたり、偶然にも誰かに出会ったりして、あたらしいものが生まれるように。変化には拘泥したい。でも直接的に人に影響を与えるのは難しい。そしたら直接に拘らなくていい。私個人でもたくさんのことに気付くのに多くの過程を要したのだから。その人の中で何かと何かが重なったときの瞬間があって、私はその何かにでもなれたら、それは幸せなことなのかもしれないな、と今は考えている。

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一連の攻撃に対して各国での反応。情報提供はパレスチナ留学時代の友人。

🍎

いろんなことを考える機会を与えてくれたのがパレスチナだった。日本の構造的暴力も、世界に溢れるオリエンタリズムも、人種差別も、わずかな言葉の差異による暴力も、パレスチナを考えずして気付くことができただろうか。

 

あの場所での経験は苦しいことの方が多かったと思うけど、私は伝えたいことがある、考え、学び続けないといけないことがある。

何もできない私が誰かに何かを与えられるようになるまで、もう少し修行する。

 

(りん)