ここに来たくてヨルダンに来た!Greening the Desert Project見学記録(ヨルダン・りん)

Farm Report Vol.1 Greening the Desert Project in Jordan [English follows]

f:id:b_girls:20210912211143p:plain

トビタテの事後研修が終わり、刺激を受けに受けまくったりんです。やる気が満ちている間に、2年も書き溜めていた(!)Farm Reportを続々投稿していきます。

Farm Report第一回目は、ヨルダンのGreening the Desert Project のファームを訪問した記録です。ここはヨルダン川西岸に近くのカラカラの土地。数年前から砂漠の緑化と題してパーマカルチャーを取り入れた農業を振興しています!

 

その後のReportではヨルダン、イスラエルのファームの記事も投稿していきますのでお楽しみに。

 

目次

 

初回の訪問は、ファーム内の女性がツアーをしてくれました。なんとパレスチナオリジンの方だった。ヨルダンの死海の近くの地域は、戦争などで避難したパレスチナ難民がけっこういる。このファームではそういう難民となってしまった人たちの雇用創出も意図しているみたい。

海外からパーマカルチャーを学びに来た研修生もちらほら。胸熱な予感です。

 

www.greeningthedesertproject.org

 

What is Permaculture?

パーマカルチャーpermanent culture / agricultureを掛け合わせた言葉。パーマカルチャーの創始者のビル・モリソンは、パーマカルチャーのことを「人間にとって恒久的に持続可能な環境をつくり出すデザイン体系」だと言っている。

農業を始めるとき、化学肥料や農薬をとりいれたり、大量の水や電気を使ったりしなくても、現にある資源を最大限活用する方法、それがパーマカルチャーだと私は解釈している。資源のアクセスが得にくい土地(今後の地球はどんどんそうなっていきそう)でも、パーマカルチャーなら働く場所も食べ物も生み出せる!と可能性を感じている。

詳しく知りたい!という方には、以下の本が写真と図でわかりやすくておすすめです!

books | 東京アーバンパーマカルチャー

 

ロケーション

Greening the Desert Projectが展開されているファームがある死海のすぐそば(Dead Sea Valley)まで、アンマンから西へ1時間ほどTAXIに乗る。TAXIのおじさんテンション高くて、ミントティー奢ってくれたり死海の側の谷で写真撮ってくれたりした。

Dead Sea Valleyはなんと世界で最も低い場所。低地という土地柄、夏は厳しい暑さだけど秋冬は過ごしやすい(つまり死海観光は秋冬がおすすめ!)。また雨季の冬には雨水が溜まるので土砂崩れの危険もあり💦植物が植えてあることで土砂崩れを防げるので、作物を育てる意義が大きいのです🌳

Location 

Dead Sea Valley  is the lowest slope area in the world. It’s baking hot in summer.. but it’s comfortable in autumn and winter. In the rainy season, which is winter, the rainwater pools on the ground. Soil erosion can be prevented if more plants that store water grow.

f:id:b_girls:20210912212322p:plain

乾燥に強いナツメヤシ/palm tree

 

建物のデザイン

敷地には、ファームと建物がある。建物の素材は泥のレンガ藁のレンガ太陽光と反対の方向に建てられているので、夏は涼しい冬は暖かい。

この建物はPermaculture Design Certificate Course (PDC)のクラスルームとして使われる。コースを終えると、資格も取れるようになっている◎

Design of the building 

The building is made from mud blocks, Straw blocks. Because this is built against the sunlight, it is cool in summer and warm in winter. The building is used for the classroom of a Permaculture Design Course (PDC). The students who finish the course can obtain the certificate:)

f:id:b_girls:20210912213302p:plain

ちょこっとはげた壁から素材が見える👀/straw inside the wall

 

自然のろ過装置💧

建物内のキッチンやシャワーの排水。これを自然の力でろ過する。

砂利砂利という3ステップでろ過。葦は根っこで水中をろ過する役割がある(だから環境保全のために日本でも葦を保全しようという動きがあるみたい)。

ろ過された水は、ファーム内の水やりに再利用される!

Gray water filter 

There has a natural filtering system for gray water from a kitchen and shower. It uses gravel and reeds. Reeds filter the wastewater (so that some preservation campaigns of reeds are going on in Japan). 

3 steps: Gravels→ reeds →gravels (from the right side as you can see in the picture below)

The filtered water is used for watering plants. 

f:id:b_girls:20210912213437p:plain

ろ過装置と葦/filtering system and reeds

 

f:id:b_girls:20210912213546p:plain

ろ過された水はこの蛇口からでてくる/filtered water comes from this tap

f:id:b_girls:20210912213657p:plain

アラビア語と英語の説明。見えるかな?/Explanation in Arabic and English

 

コンポストトイレ

トイレもパーマカルチャースタイル。トイレでは藁と一緒に流して肥料として活用できるようにする。3か月経過後に外に移動し、1年かけて肥料となる。臭いが気にならないよう改良中らしい。この肥料は、ニトロゲンの木の良い栄養になる。

(ちなみに中東地域は、トイレットペーパーは一緒に流さず別のゴミ箱に入れるスタイルが多く、ここでもそれが採用されている)

Composting toilet

The farmers see everything as valuable! There are composting toilets on this farm. The straw in the blue box is to be used when flushing to make manure. Toilet paper should be put in a trash box. After 3 months, the waste is put outside. In a year, it becomes soil compost which is good for Nitrogen trees.

 

f:id:b_girls:20210912215141p:plain

コンポストトイレ/compost toilet

 

フルーツとニトロゲン

ニトロゲンの木とフルーツを一緒に植える。ニトロゲン(窒素)はすべての植物の葉や茎の育成に欠かせないので、市販の肥料でも含有量が重要視されている。茎や葉が丈夫になるほど、フルーツは甘くなる。ニトロゲンを供給することができる木をフルーツの木のそばに植えれば、効率よく育てられる。

Fruit tree and nitrogen

Fruit trees are planted with nitrogen trees on this farm. Nitrogen is essential for making the leaves and stalks, and this makes the fruits sweet.

 

f:id:b_girls:20210912215654p:plain

レモン/lemon

 

羊と鶏の共同作業で作る肥料

羊と鶏のふんをマルチと草で混ぜたら、に耕しのを協力してもらう。

鶏のケージの下に敷き、鶏に歩いてもらう(1週間)→ケージの奥に移動させる(1週間)→…5回ほど繰り返し→肥料に!

これも、フルーツにとって良いコンポストに。

なおこのファームでは、この肥料や若いフルーツの木を売り出しており、地元の人がパーマカルチャーを手軽に実践することができるようにしている。

Manure of sheep and chickens 

Mix the waste of sheep, chickens, multi, and grass. For 1 week it is put under the chicken cage so that they cultivate it by their feet. After a week, it is put in the inner cage for another week. Repeating this process about 5 times creates good compost for fruits. The local people can buy this and baby fruit trees from this farm. They can take a shot at farming in a permaculture method!

 

f:id:b_girls:20210912220044p:plain

羊のふんを肥料にする/Sheep manure

f:id:b_girls:20210912220107p:plain

鶏のケージの中/Inside the chicken cage

f:id:b_girls:20210912220229p:plain

刈った雑草などはリユースされる/Reuse the cut grass

 

マルチ

刈った草などで土を覆うこと。これによって土の中の水分が蒸発することを防ぐ。乾燥地においてかなり役立つ工夫!

「マルチ」と日本語で検索すると、ビニールやポラエチレンを使って覆うことと出てくる。けど、わざわざそれを買わなくても抜いた雑草を敷くだけでできる簡単な方法😊(ゴミも出さずにすむ✨)

Multi

Covering the earth with cut grass is one of the easiest permaculture methods. It prevents evaporation under the ground, which is significant, especially in this arid area. 

 

f:id:b_girls:20210912220517p:plain

木の周りにマルチを敷く/Multi is put around the tree

 

ミミズコンポスト

ミミズは生ゴミを栄養価の高い土に変えてくれる。ゴミを出さずに済むうえ、肥料を買わずにも済む。手順は以下の通り。

生ゴミをミミズコンポストの中に入れて、ブランケットをかぶせる→ミミズが分解してくれる→分解された箇所のブランケットを外す(ミミズが太陽の光を嫌うことを利用)→太陽にさらすとミミズがまたブランケットの陰に移動→分解…

生ゴミが土になる過程では、液肥が出る(Warm Tea / Warm juiceと呼ばれる)が、これもなんと活用できる。液肥を葉っぱにスプレーすると植物がよく育つそう。

なおミミズはどのミミズでも良いっていうわけではなくて、このファームにいるミミズは、ファームの女性によるとアメリカからビザを取得してヨルダンにやって来たらしい。

Worm compost

Worms create good soil with food waste. Worm compost reduces the amount of waste and cuts the cost of fertilizers. Great work indeed.

Worm compost has two parts:

1st part: Leftover, 2nd part: manure

First, cover the leftover with a blanket. After worms decompose it, uncover the finished part. Since they don’t like sunlight, they move to the shade side.

In the process of decomposition, the liquid is generated, which is called worm tea / warm juice. This is useful as a spray on leaves. The disease of plants will be fine with it. 

The worm in this farm came to Jordan all the way from the US with a visa😂 Working visa?

 

f:id:b_girls:20210912220755p:plain

キッチンから出た生ごみ/Food waste from the kitchen

f:id:b_girls:20210912220904p:plain

ミミズの液肥をバケツで貯める/Warm juice from the upper box to the bucket

 

ウィッキングベッド/貯水型苗床

少ない水でも作物が育つ灌漑技術。ヨルダンのような水が貴重な土地では大活躍。

箱の中には水を通る管があり、直接植物に水を与えず管から水やりをする。

管から水を注ぐ→水が砂利の層を通る→その上の土の層にたどり着く

表面の水分が抜けて乾燥したり、雑草が生えるのを防ぐために植物の周りはマルチで覆う。

この方法が最も効率的に水を与えることができるから、水の利用を最小限におさえられる◎もし水をやり過ぎても大丈夫!ウィッキングベッドの下の蛇口がついており、水量を調整できる。

Wicking bed

This is a method to maximise the potential of water by using the minimum amount. It has a water pipe inside the box, and water is given from the pipe.
Watering from the pipe → Going through the gravel layer → Going through the soil layer
To prevent evaporations and weeds from growing, multi is covered around the plant.
Extra water can be discharged from the tap attached to the wicking bed. This protects against the decay of the plants.

f:id:b_girls:20210912221018p:plain

説明の表記/Explanation of Wicking beds

f:id:b_girls:20210912221223p:plain

パイプから水やり/Watering from the pipe

f:id:b_girls:20210912221353p:plain

蛇口から水量を調節できる/Tap to adjust the amount of water

 

 

ツアーのおわり!

ここまでついてきてくれた方ありがとうございました~!パーマカルチャーのイメージはつかめましたか?ちょっとした工夫から始められるものが多いから、挑戦しやすいのも特徴かなと✿

現地のツアーの終わりは、併設のカフェでドリンクをごちそうになりました。オーガニックらしくない青い危ない色をしているけれど、お花の自然な色をつかっているらしく、安心(笑)

なお、ファームの中の作物は全てヨルダンの種子にこだわってるそう。まさに、砂漠の中のローカリゼーションの活動の中心地でした!盛りだくさんで、大満足。

 

This is the end of the virtual tour of the Greening Dessert Project! Last but not least, all species there are originally from Jordan. This farm is the exact hub where the idea of 'localisation' is put into practice! Recommended paying a visit if you are interested in ;)

 

f:id:b_girls:20210912223358p:plain

併設のカフェでまったり/sweet break after farm tour
Further reading..👀 ここにもパーマカルチャーと平和の信念が詰まってます。 https://tokyourbanpermaculture.com/2021/09/12/911-20-years-later/

(りん)

最近開催したパレスチナ勉強会のことを書くつもりが長くなったのでもうこのままにします

6月と7月、知人や友人の間でパレスチナの勉強会を何回か開いてみた。

f:id:b_girls:20210802232739j:plain 

パレスチナの野犬が寝ぼけて友達の靴を離さない

 

コロナの影響で突然の帰国後、パレスチナとの向き合い方についてずっと考えてきた、というのは嘘になる。私は考えるのを放棄していた。単純にしばらくは渡航できなさそうだし、大学3年生復学して就活なり進路を考えなきゃいけないし。

 

仲の良い友達と連絡はするくらい。たまに占領の被害の動画とか送られてくるけど、気分で見たり見なかったりした。遠い地域のニュースなんか日本にほとんど入らない。自分で繋がりを持とうとしない限り、簡単に、自然に、日本の今の生活だけに集中するようになる。大学も復帰して、授業に追われる日々だった。

 

2021年5月。

Facebookやインスタを開く度に、立ち退きにあったパレスチナ人の動画や、ガザの爆撃の被害の様子、イスラエルへの抗議を目にした。パレスチナ人だけじゃなくて、ヨルダンの友達も、学生会議の友達も、そのような投稿をシェアしてる人が多かった。恐れずにいえば、正直そんなのを見るのが疲れてしまった。

 

学生会議をやっていたときに会ったジャーナリストの人は、「パレスチナに関するニュースは昔から変わってない。イスラエルに攻撃された、何人死んだ。そういうニュースが何十年も続いているだけ。」と言っていた。年月や人の名前を変えれば、同じ内容のニュース。そう。これも一時的な高まりを見せているだけで、何千回何万回も同じような声が聞こえてはかき消され。もううんざりだった。

 

日本でも珍しくガザの爆撃が放映される。破壊された石や瓦礫が飛び散る瞬間が目に焼き付いた。「昨今のニュースを見て、心を痛めているんじゃないの?」と言われ、知らない間に涙が流れるのを認めて、私は自分の感情が他者のそうした言葉によって表現されることを少し救いのように感じた。

 

でも周りと同じように占領に反対する投稿をしたり爆撃の動画を共有する気にはなれなかった。知ることが大事?関心を持つのが大事?知ったところでどうする?何万回も繰り返されているものの中の1つを、あなたは本気で受け止めて行動に移すことができるんですか。知ることが大事と言うのは、私には行動しない自分への慰めにしか聞こえない。

そして、考えること、行動することを放棄している自分。ただただ過ぎていく時間にだけは申し訳なそうにして、その時間を埋めるように泣いている。全部言い訳でしかない。

 

🍎

ちょうどC-Week(大学のキリスト教週間のことで、いろんなイベントが開催される)だった。早朝礼拝で布柴先生が、環境研究を専門にするに至る話をされていて、そこで自分にこそできることは何だろう、と学生のときに考えたのだとおっしゃっていた。それが不思議と違和感なく抵抗なく心に入ってきて。

灯りを消した部屋の中で考えた。中東留学者は全体の1%しかいないんだ…ましてやパレスチナに行く日本人なんてそうそういない。今も渡航規制がかかってる状況。しかも日本でこんなに報道されて、あまり関心ない人の耳にも入ることなんて、この先あるだろうか。この今を逃したら後悔するかもしれない。私だからこそできることなんておこがましいと思っていたけど、もっと素直に考えてみたら実はあるのかな。ちょっとだけでも試してみようかな。そんな気持ちになれた。考える機会を与えてくださったあのお話しにはひたすら感謝だなあ。。

 

勉強会めいたものをやりたいなあと思っているとさらっと投稿したら、私が思ったより反響があって、うれしかった。りっちー(このブログのライターの1人)が協力するよ!って言ってくれたのも、本当に支えになった。ありがとう。

パレスチナで出会った留学生の友人たちにも、勉強会を開きたいからと連絡したらたくさん情報提供してくれて。何かをしようと一歩だけだったけど、踏み出すだけで、こんなにも協力してくれる人がいるんだ。あたたかい気持ちになる。そうしていつの間にか前を向いている。

 

どうやって伝えるのがいいんだろう。何を知れたらいいんだろう。学校の先生が授業の用意するのってこんな気持ちかな。そしたらかなりの時間を費やして、わずかな時間に賭けるということ、大変なんだろうなあ、でもかっこいい。伝えることは、責任が伴うもん。

f:id:b_girls:20210803123459p:plain

左がイスラエルの友人、右がパレスチナの友人から。

プロイスラエルでもプロパレスチナでもないように、できるだけ多様な情報源にあたろうと思った。学生会議のときに、涙するイスラエル人の子の顔が忘れられなかったから。主語が大きすぎて、人を傷つけてしまうことがあるんだって想像できなかった自分への戒めとして。

勉強会を覗きに来てくださった人たちには、何か1つの欠片でも、残るものがあればいいなあと思う。知ることが大切だとは私は言わない。そんなの正直私はただの知識の消費でしかない思っちゃうし。けど、少し期待していいのなら、例えば、誰かの話が妙に頭の片隅に残ったり、同じような話を何度も耳にしたり、偶然にも誰かに出会ったりして、あたらしいものが生まれるように。変化には拘泥したい。でも直接的に人に影響を与えるのは難しい。そしたら直接に拘らなくていい。私個人でもたくさんのことに気付くのに多くの過程を要したのだから。その人の中で何かと何かが重なったときの瞬間があって、私はその何かにでもなれたら、それは幸せなことなのかもしれないな、と今は考えている。

f:id:b_girls:20210803123606p:plain

一連の攻撃に対して各国での反応。情報提供はパレスチナ留学時代の友人。

🍎

いろんなことを考える機会を与えてくれたのがパレスチナだった。日本の構造的暴力も、世界に溢れるオリエンタリズムも、人種差別も、わずかな言葉の差異による暴力も、パレスチナを考えずして気付くことができただろうか。

 

あの場所での経験は苦しいことの方が多かったと思うけど、私は伝えたいことがある、考え、学び続けないといけないことがある。

何もできない私が誰かに何かを与えられるようになるまで、もう少し修行する。

 

(りん)

時刻表はないし、バスの中では電話がデフォルト(ヨルダン留学記・りん)

ヨルダンのバスに初挑戦したレポート✍️

ヨルダンは車社会なので、基本的に移動手段はTAXI(以外にUberのTAXIが使えて便利)か友達の車かバスか。TAXIの運賃は日本よりもかなりお手頃なので、TAXIをかなり重宝していましたが、せっかくならバスも使って移動してみようという試みです!

 

ミッション

ヨルダン大学の友達とシャワルマを食べるためにワハサークルまで行く!18時待ち合わせです。

 

地球の歩き方(本当にいつもお世話になってます!!)を読むと、ダウンタウンのゴールドスーク裏にそのあたりまで行くバスがあるという。

 

バス停を探せ

16:30 ゴールドスーク到着。

 

f:id:b_girls:20191201193553j:plain

 

バスとTAXI(セルビス)がたくさん!待ってる人もたくさん。着いた途端乗りたかったバスが発車してしまったので、次のを待ちます。。

 

バス正面の行き先と数字の表記を見て乗ります。アラビア語が読めないと厳しいです。とはいえ行先がわかっても地理に明るくないと結局わかりません😅事前にどの番号のバスがどのあたりに行くか調べておくべきだなあ。

心配だったので、乗る前にワハサークルまで行くか運転手に確認。1回確認して違かったので、確認して良かった…!

目的地に向かうバスに乗れるまで、待ち時間は20分くらいだったかな?周りの人の様子を観察しながら気長に待ちました。笑

 

時刻表はありません

バスの時刻表はありません~そして所要時間も乗客がどこで乗って降りるかによって変わってきそう。なので時間に余裕があるときに使うのが良いです。

私は初のバス使用なので1時間半ほど余裕を持って行ってみました。早く着いても向こうで時間潰せるかな〜という気持ちで。日本にいたときは大抵時間ギリギリに出てたから、少しメンタリティが変わったなあ。笑

 

いざ乗車!

f:id:b_girls:20191201193644j:plain

 

バスはどこで降りるか関係なく50フィルス=80円。前回TAXIで同じ場所に行った時は2JD以上したので、かなり安い!学生にありがたいです。大きいお金だとお釣りがない可能性があるので、小銭か1JDを持って行くべし。

 

出発!けっこう揺れるので椅子に深く座ります。

車内はみんな自由〜!電話をする人、動画をイヤホンなしで見る人。

 

f:id:b_girls:20191125062236j:plain

 

運転手まで電話してました。

でも全然それでも不快には思わなかったし、日本はなんで車内で電話禁止なんだろう??って思いました🤔

途中乗車する人もいます。バス停があるわけではなく、手を挙げて「乗ります!!」とアピールするのです。これは慣れないとできなさそうだな。。

慣習的に、女性は女性の近くに座るか、運転手の近くに座るのが良いみたいです。私は運転手のすぐ後ろの席に座ってました。

 

下車します!

このあたりで降りたい!となったら、降りる意思表示をします。下車ボタンはありません。

扉は前と後ろにそれぞれあるので、扉の前に立って運転手にアピールしたら扉を開けてくれます。気付かない時もあるので、「يعطيك العافية(お疲れ様でしたというような意味)」「إنزل(降りる)」と言うと確実。

私と同じような場所で降りようとしているおじさんがいたので、私もその人についていって降りました。そしたら「ワハサークルもうちょっと先だよ!」と運転手さんが声かけてくれました。でも時間に余裕があって歩ける距離だったので、「大丈夫!ありがとう!」と言って去りました。親切です。こういうところ、ヨルダン好きだなって思う瞬間。

 

17:20 ワハサークル付近到着。

結果所要時間30分くらいで着きました。少し歩いて無事に友達と落ち合えました🙌

 

バスに乗るために最低限これは必要

☑︎アラビア語のアルファベットが読める

☑︎行き先をアラビア語で伝えられる

 

これさえできればかなり節約できる!ヨルダンは消費税が16%もあって、特に都市部は物価が安いわけではないので、節約できるところはして、美味しい中東料理を食べる。これがヨルダン留学の醍醐味な気がする。

 

 

(りん)

 

いつもは賑やかヨルダン人も図書館では本気(ヨルダン留学記・りん)

こんにちは!ヨルダン留学をしていたりんです!

ヨルダンでは語学学校に通いながらホームステイ生活をしていました。普段は家か学校で勉強していますが、カフェや図書館にも行って勉強するのも良い◎ (家だと子どもが勉強の邪魔をしてくるときもあるし…笑)

 

ということで今回はヨルダン図書館レポです✍️

ヨルダン留学を考えてる方に役に立ったらいいな!

 

f:id:b_girls:20200209044735j:plain

مؤسسة عبد الحميد شومان/Abdul Hameed Shoman Foundation 

 

📍Al Kulliyah Al Elmiyah Al Eslamiyah St 15, Amman

https://goo.gl/maps/2RSg4nSGSwf8KugN8

 

1st Circleから2nd Circleの間の道にある図書館です。どちらかのサークルから数分で歩いて行けます。



入り口にはセキュリティチェックゲート。アンマンのショッピングモールもこのようにしっかりセキュリティチェックがあります。

 

1階にはアラビア語の書籍。テーブルにはコンセントがあるので携帯の充電もできます。

子ども図書館も併設しており、アラビア語と英語の絵本など子ども向けの本が置かれています。

 

f:id:b_girls:20200209044817j:plain

ヨルダンは英語教育が進んでいると言われています。私のホームステイ先のご近所の5歳の子は、アルファベットを学び、簡単な英語の絵本を宿題で読んでいました。私たち(このブログのライター)が高校の時多読をしていたレベルをもうやっているんだけど…!

8歳の子はアラビア語が時々わからない私に英語で説明してくれたりします。8歳で英語で物の説明などをしえくれる!驚きました。しかもフランス語も学校で勉強していました。私立の学校だそうですがすごいですね。

 

f:id:b_girls:20200209044838j:plain

この人をだめにするクッションの近くには礼拝室もありました。アラブ国ならでは。

 

f:id:b_girls:20200209044902j:plain

2階には新聞・英語の書籍とカフェがあります。

 

f:id:b_girls:20200209044927j:plain

Rumi at the Library/رومي في المكتبة

 

Rumi CafeはJabal al-weibdeh/جبل الويبدهにもありますが、図書館の中のカフェの方が安いです…!Jabal al-weibdehは外国人が多いからか物価が高い。でもこちらのほうがメニューは豊富かな。おしゃれカフェに行きたい人はぜひに。

 

📍https://g.co/kgs/WkNBnR

f:id:b_girls:20200209045006j:plain

 

アラブ人の方々は普段から大変賑やかですが、図書館はとても静かなので私は変な気持ちになります。学生のテスト前の集中力はすごい。どこの国でもみんな必死。笑

 

でも飲み物はペットボトルや水筒以外禁止の日本と違って、ここでは缶も蓋のないカップの飲み物を持ち込んでも大丈夫。お菓子をつまむ人もいたのでそれも許されているみたいです。

 

f:id:b_girls:20200209044637j:plain

誰かの本を持っていく代わりに自分も読まなくなった本を寄付するための棚もありました。これなんて呼ぶのかわからないけど、、

 

 

⚫︎番外編:

ヨルダン大学の図書館

 

f:id:b_girls:20200209045052j:plain

ヨルダン大学の図書館は駅の改札機みたいに、学生証がないと入れない仕組み。でもその辺の人に「入りたいんだけど…」と言ったら代わりにピッとタッチしてくれます。近くに来たらぜひ行ってみてください!笑

 

The University of Jordan / الجامعة الأردنية

📍https://maps.google.com?ftid=0x151c9f765ba05b27:0x5a5ba049c504b635&hl=ja-JP&gl=jp

 

ヨルダン大学には日本語コースもあるからか、日本語の本もいくつかありました😳ちょっと嬉しい。

 

f:id:b_girls:20200209045320j:plain

 (りん)

差別のこと もう少しちゃんと言いたい(イスパレ留学期4)

(以前からもうちょっとだけ書きたいことを、続きとして書くことにしました)

 

b-girls.hatenablog.com

 

 
🍏20202

 大学のアラビア語の授業。最初の頃は、كيفك؟(元気?)」と聞かれたら、「زعلانةالطقس إعصار(もう台風並みに怒ってるんだけど!)」と冗談めかして言ってみる元気もあった。

 

 f:id:b_girls:20210104125717j:plain

[大学構内、ロックダウン前の写真これくらいしかない…]

 

こんな私の話を聞いて、同じ授業をとるヨーロッパに住むパレスチナ系のルーツを持つ人は、何さ落ち込むことないとでも言いたげな表情をする。

「差別は当たり前にあるものだから。初めて経験するから、辛いだけだよ」

と落ち着いて私の目を見ながら、なだめるように言う。

 

私は、それがとても悲しかった。

あなたはこの辛さをわかってくれないのか、という悲しさではなくて、あなたはもう十分その辛さを知りすぎていたということが、悲しかった。

 

🍏

たしかにその友人の言う通りなのかもしれない。私がただ今までは気付かなかった問題なだけで、本当はどこにでもあって、初めて自分自身の問題として直面しただけの、そんなちっぽけな話なのかもしれない。だけどそんなちっぽけな話として片付けなきゃいけないなんて、それでいいのかな。

私はもう少しポジティブに、この差別を多くの人に問題として認識してもらえたらいいなとも思ったの。私はパレスチナの素敵な尊敬できる友人を何人も知ってたから、みんながみんな差別してくるわけじゃないって分かってた。でもあまりにも差別してくる人の数は多すぎるし、このまま何もせず帰国するのも違う気がした。本人は軽い気持ちで言ってるだけかもしれないけど、これは人を傷つける深刻な問題なんだよってことを私なりに発信しようと思った。

 

SNSに動画とメッセージを載せた。勇気のいることだった。

まず日本の友達はこれを見てどう思うか。私は危険というイメージばかりのパレスチナの良さを、いろんな人に知ってほしい気持ちもあって、留学したんだもん。これでネガティブなイメージがつくかもしれないことが嫌だった。

でも、差別について、一緒に考えてほしい。その気持ちもあった。これは綺麗事かも。本当はただ吐き出したかったんだと思う。

 

たくさん反応があった。日本の友達も、ヨルダンの友達も、現地の友達も。SNSで拡散してくれたりとか、メッセージくれたりとか、私本当に本当に嬉しかったの。少しずつでも、こうやって状況が変わっていくかもしれないんだな。こんなに優しくしてくれる人がいるんだから、私ももう少し頑張ろうって思えた。

 

それなのに、翌日朝起きると、自分でもなんでなのかわからないままに涙が出てくる。確かに多くの人から反応があって嬉しいと思ったはずなのに。早く大学の支度をして、新しい気持ちで授業に臨もう。また外に出たらあんな思いをするのかなって恐れる必要なんてなくて、信じた道を進めばいい。でもそれができないの。起き上がれなくて、怖くて、周りが一気に霧がかって真っ白になって、進むべき道が何も見えない、正しいことがわからない。あんなことをして私は正解だったのかな。結局自分のやってることは正義ぶった自己満足なんじゃないかな。

でもだからといって、ベッドでうずくまって泣いてるだけじゃ、何の意味ないのに!何かが足りないと思うなら考えればいいし、学べばいいの。せっかくこの地に来たんだから、できることは何でもやるべきなの!それでもただ泣くことと、時間が経つのを待つことしかできない私は、本当に無力だと思った。

 

 

🍏

しばらくして、日本でもパレスチナNPOの人たちが差別にあっていることが報道された。

 

f:id:b_girls:20210104125941j:plain

 

報道の力はすごかった。 

パレスチナでもそのことがニュースになって、差別すると逮捕されると公に認識されたのだ。

その前の週はラマッラーを歩いたときに2時間で50回くらい言われていたのが、報道を経て5回ほどに減った。何人かがこの報道の話を道端でしていて、気にしてるらしいことも知った。

もちろん相変わらず平気で言ってくる人もいたけど、笑っちゃうくらい明らかな変化だった。

 

またありがたいことに、ラジオやネットニュースで、日本人学生がパレスチナでどんな思いをしているのかを取り上げていただく機会もあった。視聴者は限られているとはいえ、アラブ社会に直接自分の声を届けられたことは大きな意味があったと思った。それは私の心理的な支えという意味でも。

 

f:id:b_girls:20210104130047j:plain

 

助けてくれる人も、増えた。

ラマッラーでは、私がコロナと叫ばれたときに、それを見た別の人が、私の元にわざわざ来て、I’m sorryって英語で言ってくれたり

 

大学でも、すれ違った女の子たちにコロナだって笑われたのを、私は振り返って、でも特に言い返すのもやめてスタスタ歩き始めたら、後ろから別の女の子たちがやってきたの。”Excuse me! I’m very sorry, but ignore them."

優しい子たちだなあと思った。わざわざ追いかけて、こう一言声をかけてくれることが、私にとって、どんなに心が救われたことか。アラビア語で話せばよかったのに、私はただ一言、Thank youとしか言えなかったな…

 

🍏

パレスチナに行って、私は何ができたんだろう。中途半端な滞在で、何も残せなかった、何もわからなかった。

なんでホロコーストが起こった後、今度はパレスチナの地で、同じような追放や虐殺が起こったんだろう?これがパレスチナ問題に関心を持ったきっかけだった。

暴力を受けた経験をした人や、その恐ろしさを知った人は、暴力を使おうとはしないだろうという、戦後日本が政治的にも喧伝してきたようなナラティヴをしっかり取り込んだ子どもらしい発想だった。そもそもホロコーストがあったからイスラエル国家が建国された、というナラティヴに取り込まれていたことにも、ずっと気づけていなかった。

学んだことであげられることがあるとすれば、占領を全ての悪の根源とする人があまりにも多くて、何か変えようと行動しようとする人はそこまで多くないようなこととか、人権の主張をしている割には、アジア人のような他者の人権には目も向けていない人が多いこととか、西欧中心主義が浸透しすぎて差別的な言動に無知な日本を含めた世の中とか、簡単に暴力的になれる自分とか、そんなことばっかりだ。

つまるところ「悪の陳腐さ」っていうことが、いちばんまとまっている言葉なんだと思う。

 

でもやっぱり、それで自分にはコントロールできないことだから、仕方ないから、っていうのは違う。今まではストア的圧倒的努力によって、暴力を完全に自分から排除することを目指してた。でも少なくともあの段階の私にはそれが上手くできなかった。それならまずは暴力が人間の近くにいることを認識することから始めるのがいいのかもしれない。

 

「人間的諸感情、たとえば愛・憎・怒・嫉妬・名誉心・同情心およびその他の心のさまざまな激情を人間の本性の過誤としてではなく、かえって人間の本性に属する諸性質として観じた。」(スピノザ『国家論』)

 

記憶をたどるのはやさしいことではなくて、傷ついた痕はなかなか消えないと思う。本当はタイムリーに書きたかったことだったけど、結局投稿には1年近くもかかってしまったし、いざ書いてみても、なんかこんな感じに軽くまとめられちゃうんだなって、正直呆気ないや。。

 

f:id:b_girls:20210104130240j:plain

パレスチナのアーモンドの花]

 

 

🍏追記:アジア人差別について

「コロナ感染を持ち出して人種差別を正当化しているだけ。もともとアジア人に対する蔑視が存在していた。それが表面化しただけなのだ。」

こう解釈したほうが、ずっと楽に理解できたし、そう今もそう思ってる。

 

とはいえアジア人といっても、中東もアジアの一つだから(歴史的に小アジアと呼ばれたところは、今のトルコだったり)、東アジアと西アジアで大きな区別があるのかなあ。そもそもアジアというカテゴリーから疑わないといけないのかも。もちろんオリエンタリスティックな中東というカテゴリーも。

中国人への蔑視が存在しているというのはヨルダンにいた頃も思っていた。「中国人って犬もなんでも食べるんでしょ?日本もそうなの?」とか、「中国人は無礼だから好きじゃない」とか、実際にそう言う人は中国人に会ったことはあるのか?もしも経験から言っているとしても、それはステレオタイプに経験を押し込めようとしているだけではないか?と私は聞いてみたくなった。けれども私は聞かなかった。不快感だけが残って、こうやって、いつも残したものばっかりだ。

今年はもうちょっと、私も変われるかな。変わりたいと思ってる。

 

(りん)

声を上げることが、疲労感(帰国後備忘録)

🌷2020年5月~7月の記録

 

どうして「声を上げる」「NOと言う」「反対する」ということに、素直に共感できないんだろう?

 

BLMの賛同の声が力強ければ強いほど、どうして違和感を感じてしまうんだろう?

 

私はジェネラルに差別に反対だし、制度として既に組み込まれてしまっている差別にはなおさら反対だし、そしたら同じように、力強く叫んだっていいのに。

性暴力に対して力強く反対することも、併合に力強く反対することも、あらゆる理不尽に力強く反対することが、どうしてできないのか?

 

🌹blackoutはもう終わったの

 

例えばBLMとか、あるショッキングなニュースに対するいろんな人たちの反応をSNSを通して眺める。正直、正義が消費されているような感じがしてしまう。なんだか気持ち悪い、そう思ってしまった。

 

「知ること」「声を上げること」「呼びかけること」

この能動的な行動に対して、どうして気持ち悪さを覚えてしまうんだろう?

 

ストイックに頑張れば正義を実現できるという安易な想定への違和感なのか、手段と目的を取り違えることへの恐怖があるのか、なんだかよくわからないけど。

 

“Pre-determining the form of resistance tends to privilege the male political subject in accounts of resistance” (Hughes 2019)

 

こういう言葉に出会うと、目が開かれる。

 

同じように、Saba Mahamoodの述べるagencyの考え方も私には魅力的だった。

 

抵抗とはどんなものか。

 

f:id:b_girls:20210104120252j:plain

 

ヨルダンにいたとき、シリアキャンプに関わるNPOの方とお話しした。図々しくお家まで上がらせていただいて、カレーの味を懐かしく味わいつつ、シーシャの香りの中、理想と現実の差をただただ呆然と眺めていた。

キャンプ内の教育はどのようなものであるべきか?民主主義的なことを訴えたら、逮捕されるかもしれない、殺されるかもしれない。そんな社会があるのに、輝かしい人権なんて教えたところで死が待っているだけだ。

それならば、あからさまな抵抗だけが、抵抗ではないと直感的に思う。彼/彼女らが現状維持に加担してると、人々の主体性を勝手に奪う発言は的を得ていない気がする。

 

 

そういうふうに考えるようになって、高々と反対の声をあげるだけが唯一の抵抗手段とするのは違和感を感じるのかも。もっとその社会に入って、社会構造を見て、人々の生活を感じたいと私が思うのは、こういうことなんだろうな。

(りん)

 

「言葉」を紡ぐ-寛容とは何か-(RI)

  

 お久しぶりです。RIです~:)

f:id:b_girls:20200602191929j:image

 

 ”Black lives matter”や「りん🍏」の投稿を受けて、改めて考えることがありました。

それは、「寛容」とは何だろう…ということです。宗教、出身、ジェンダー、人種といった様々な「差異」がありますよね。それを個人が、集団がどう受け止めるのかという姿勢のようなものです。しかし個人的には、きわめて難しい言葉であると思います。

 

 

 そう考えるきっかけとなったのは、まさしく大学入学だったんです。

 現在、交流文化学科に入学して4年目となったんです(早いですね~笑)。交流文化学科って何や?と少しわかりずらいので、“Department of Tourism and Transnational Studies ”という英語名も併せて紹介したいと思います。そう、簡単に言うと「ツーリズム」と「トランスナショナル文化」が特徴です。今度は、ツーリズムってなんだよ…て思いますよね。私も4年前は、そうでした。💁‍♀️

ここでいう「ツーリズム🛬」とは、観光だけでなく、国境を越えて移動する「文化」「ヒト」「情報」をすべて含んだ「モビリティから生じる現象」そのものを見ることです。コーヒー☕️、日系○○人、バナナ🍌、難民、イスラーム、ハワイ🌺。こう見ると、バラバラかもしれませんが、すべて「移動」「変動」を伴っています。これら「すべて」の誕生👶や変化を追う学問✏️ですね。

 んっとまあ話がずれてしまったんですが…「交流」する文化を観ていく(学問的に検証をする)なかで、「寛容/不寛容」という文字を耳にすることが多かったわけです。だいぶ前の記事に書いた通り、「イスラーム🕌」に絞って学んできました。「ヨーロッパ(フランス、ドイツ、オランダなど)社会におけるイスラーム」、をはじめとした様々な地域に広がった「イスラーム」です。便宜上「」で「イスラーム」と括っていますが、実際は「どこの、誰を観るのか」で印象も変わります。近年では、集団というよりもむしろ個人によって価値観もかわるので、一概には言えませんが…

どんな現象を見るにあたっても、ゲストとホストの関係のなかでは「寛容/不寛容(同化の推進)」という問題とは切り離せないという事実がありました。(観光におけるゲストは観光客で、ホストは地域社会です)

 

 ここで(外国語✨学部らしく)語源からみていきます。

「寛容」とは、”Tolerance”です。日本語では、「寛容」「忍耐」というように訳されます。15世紀に初めて使われた言葉のようですが、18世紀の啓蒙主義思想のもと、西洋において「信教自由」が認められた時に多用されたようです。ここで言う「寛容」とは、主にカトリックプロテスタント間における「宗教的な寛容」を指します。厳密にいうと、ローマ帝国においても「寛容」という概念はあったようなので、ここでは、toleranceに絞って考えます🤔。つまり、まずは宗教とりわけ「キリスト教」において使われていたようです。*1

 

 はたして現代の「寛容」とは、何だろうか…。

 「寛容」とは、宗教間おいての「差異」だけではありません。異なるバックグラウンドを持つ人々が交流するたびに、「違い」は生まれます。宗教、出身、ジェンダー、人種といった多様なものです。マイケル・ウォルツァーの言葉を借りれば、「差異があるところに寛容は生まれ、寛容があるところに差異が生まれる。」ということです。*2

それを一人一人が受け入れていくことが「寛容」です。しかし時に、差別、衝突や迫害をも引き起こします。

 2020年6月の今、”Black lives matter”運動です。こういった「肌の色」といった人種差別に対する反対運動は長い年月をかけて、徐々に可視化されています。白人至上主義に対して私たち「立場の弱い者」は救われないのだろうか。そう思うと、胸が苦しくなってしまいます。「りん🍏」も書いていたように、私も「差別」を経験しました。2017年8月に英国で自身が受けた「アジア人差別」は今でも胸に残っています。勉強大好きというヤジが飛んできたり、目を細める仕草をされたりです。りんと比較すると場所も期間も違います。しかし差別には変わりありません。それを「気にするな。」なんて無理です。ちょっとした「からかい」が憎しみに変わる人もいるでしょう。しかし、私はその連鎖を続けたいとは思いません。無暴力・不服従を掲げたガンジーのように、「言葉」で訴えたい(糸は紡ぎません…が)と思うようになりました。どうすれば、この差別、暴力、衝突をなくすことができるのかと。

 

 では、どうすれば「寛容」が実現できるのだろうか。

 まず私は、自身と向き合うことから始めてみます。知らないうちに、自身の価値観が傷つけているのではないかと疑います。例えば、日本人という言葉です。私の友達には、様々なバックグラウンドを持つ子がいます。しかし最近まで、平気で使っていました。異文化に触れた時、"I can't accept because  I am japanese."と口癖💭のように言ってました。なんだよこれって改めてみると思いますね。「日本人」を言い訳にしているだけなんです。うまいように使っているだけなんです。ふと考えてみると「日本人」ってそもそも何だろうって…「日本に生まれ育った人?、日本語ネイティブ?日本の血?」というように私の価値観が友人を気づけていたと思うと、なんとも申し訳ない気持ちになりました。では、そもそもこのイメージ?偏見?って何でしょう。

 偏見(Bias)の語源は、「切り取り✂」です。

 物事の全貌を見ずに、一部を切り取られた視点のこと。そのフィルターを通して「異文化」を見ることで、不信感が生まれ、やがて(ひどい場合には)衝突を引き起こしてしまうのではないでしょうか。では、一つ一つ明らかにしていくこと、「全体」を可視化していくことで、取り除かれるのかもしれない。つまり、異文化間の不和を無くしていくためには、個人が「知り、理解する」が必要不可欠です。他者からの権利、差異の寛容を求める以前に、自分自身の中にある「Bias」に気づき、知り、伝えることが今の私にできる最善のことではないかと思います。例えば、「日本人🇯🇵」「イスラーム」といったものです。時には明るい話題も。小さな声かもしれません。私の声に耳を傾けてくれる友人、家族に感謝しながら、「私ができる」ことをコツコツと発信していきたいです。そしてこれを見た誰かが、一人でも共感📣してくれたらうれしいです。

 

 最後に

 長くなってしまって大変申し訳ありません🙇‍♀️。これを見た中高生時代の先生は、腰を抜かすでしょう。あの時は、荒れてしまって、申し訳ありませんでした。

 そして、この世から差別がなくなりますように。今回命を奪われたGeorge Floydさんのご冥福をお祈りいたします。

 

 以上 田舎の無名大学生、RIでした。

 

f:id:b_girls:20200602193350j:image

 

 

 

 

*1:詳しくは、ヴォルテール著『寛容論』にて。

*2:マイケル・ウォルツァー著・大川正彦訳『寛容について』